動物図鑑No.28

ウォンバット

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分類: 哺乳類 > 有袋目 > ウォンバット科
生息地: オーストラリア南東部およびタスマニア島の森林、低山地、草地。柔らかい土壌のある場所に複雑な巣穴(トンネル網)を掘って生活する。
体長: 約70〜120センチメートル(頭胴長)
体重: 約20〜35キログラム(種や個体差あり)
寿命: 野生で約5〜15年、飼育下では20年以上生きることがある。
食性: 草や根、樹皮、根茎などの植物を主に食べる草食性。消化に時間をかけることで栄養を効率よく抽出する。
習性: 夜行性または薄明薄暮性で単独行動を好む。強力な前肢で穴を掘り、複雑なトンネルや巣穴を作る。縄張り性が強く、行動範囲内で餌を採る。
特徴: がっしりした体格と短い四肢、鋭い前肢の爪で掘削に適応。育児嚢は後方開口式であり、掘る際に子が土で埋まらない構造になっている。特有の立方体状の糞をすることで知られる。
繁殖: 年に1回程度の繁殖サイクルが一般的で、短い妊娠期間の後に非常に未熟な幼獣が生まれ、袋内で成長する。
天敵: ディンゴ、犬、猛禽類、また人間による土地改変や車両事故が脅威となる。
保全状況: 多くの種は比較的安定しているが、ノーザンヘアリーノーズドウォンバットなど希少種は保護対象となっている。
豆知識: ウォンバットの糞が立方体なのは有名で、腸の形状や水分調整の仕組みが影響しているとされる。立方体の糞はマーキングに適し、糞を積み上げて領域を示す行動が観察される。
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