動物図鑑No.54

チンアナゴ

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分類: 硬骨魚類 > ウナギ目 > アナゴ科
生息地: インド洋や西太平洋の暖かい海域に分布し、サンゴ礁の周辺や潮通しの良い砂地に多く生息。特にフィリピンや沖縄などの海域では群れをなして観察される。
体長: 平均30〜40センチメートル。細長い体型を持ち、砂に潜る生活に適応している。
体重: 数十グラム程度と非常に軽量。
寿命: 野生では約10年前後とされ、水族館での飼育例ではさらに長生きすることもある。
食性: 動物プランクトンを主に捕食し、海流に身を任せて漂ってくる小さなエビ類やカイアシ類を効率的に口に入れる。
習性: 群れを作って生活し、数十〜数百匹が一定の間隔をあけて砂から体を出す。外敵や物音に敏感で、危険を察知すると一斉に砂に潜る姿は非常に特徴的。
特徴: 体側に黒い斑点があり、その模様が日本犬の「狆(ちん)」に似ていることから「チンアナゴ」と呼ばれる。英語では「Garden eel(ガーデンイール)」と呼ばれ、群れが草原のように見えることに由来する。
天敵: ウツボや大型の肉食魚に狙われることが多く、防御として砂の中に素早く潜る能力を持つ。
豆知識: 水族館では人気者で、11月11日が「チンアナゴの日」として記念日に制定されている。これは体を出して並ぶ姿が「1」が並んだように見えることに由来している。
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