動物図鑑No.55

ウナギ

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分類: 硬骨魚類 > ウナギ目 > ウナギ科(ニホンウナギ Anguilla japonica を想定)
生息地: 日本を含む東アジアの河川・湖沼・汽水域で成長し、成熟すると外洋の亜熱帯海域(マリアナ諸島西方海域など)で産卵する降河回遊魚。沿岸に達する幼生は黒潮などの海流に乗って移動する。
体長: 通常50〜100cm、まれに1m超。
体重: およそ0.5〜2kg(個体差・生育環境により変動)。
寿命: 野生で10年以上、環境次第でさらに長命の報告もある。
食性: 夜行性の肉食性。水生昆虫、甲殻類、ミミズ、小魚、両生類の幼生などを捕食。
習性: 成長段階は レプトケファルス(柳葉状幼生)→ シラスウナギ(無色透明の稚魚)→ 黄ウナギ(沿岸〜淡水で成長)→ 銀ウナギ(成熟し外洋へ降る)と変化。増水や雨天で活性が上がる傾向。日中は石下や泥底に潜み、夜間に摂餌する。
特徴: 背鰭・尾鰭・臀鰭が連続し、体表の鱗は微小で皮膚下に埋没。粘液に富み乾燥に比較的強い。淡水と海水を行き来するため浸透圧調節能力が高い。
天敵: 大型魚、サギなどの水鳥、外洋ではマグロ類や大型肉食魚、人間の漁獲。
豆知識: 日本では古くから食文化に根付き、蒲焼などの料理で有名。資源量や回遊環境の変化が課題とされ、保全と資源管理が進められている。
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